【DEATH】デスメタルのサブジャンル一覧(翻訳)と補足【METAL】
おれは怒っている。地獄の炎がおれの怒りを燃え上がらせた
英語のデスメタルの記事を見るまで、俺はこいつを賞賛していた
「デスメタルの記事があるなんてなんていい世界だ!」ってな
だが英語の記事を見ちまったら真逆の感情になった
日本の記事の残念ところは多くの情報が英語版から削られているところだ
wikipediaの記事はボランティアだ。書いてくれた人には感謝している
英語の記事が後に足された可能性があるし、怒るのはお門違いって訳だが
今回は削られた項目"Subgenres and fusion genres"に含まれる16のデスメタルのサブジャンルについて紹介しよう
あまりメタルのジャンルで議論するのは好きじゃないが、メタルバンドを探す指標として便利なのは確かだ。
この記事を参考に書かせてもらった、ちょっとだけ補足説明(緑)も入れておいた
つまりデスメタルにも色々あるってわけだ、全部暗記しろ
これは保険だが、俺の英語力には限界がある
間違いがあったら指摘をくれ
これが目次だ
- Blackened death-doom
- Blackened death-metal
- Brutal death metal
- Death-doom
- Death 'n' roll
- Deathcore
- Deathgrind, goregrind and pornogrind
- Deathrash
- Industrial death metal
- Melodic death metal
- Slam death metal
- Symphonic death metal
- Technical death metal
全部で16項目、いくぜ
Blackened death-doom
最初はブラックメタル関係のサブジャンルの説明からだ。ブラックメタルを知らない人のために説明すると、協会を燃やして豚の生首をステージに持っていくような音楽ジャンルだ
ドゥームメタルの特徴であるスローテンポ、モノリシックなドラムとブラックメタル調のグロウルが組み合わさったデスメタルだ。
バンドの例:Morast,Faustcoven,The Ruins of Beverast,Bölzer
Blackened death-metal
Blackened death metalはブラックメタル的な要素が組み合わさったデスメタルだ。トレモロピッキング、反キリスト、悪魔的テーマの使用、ブラックメタルで使用されるコード進行などが特徴だ。死体のペイントや鎧を着たりするのはブラックメタルと一緒だ。
バンドの例:Belphegor, Behemoth, Akercocke
Blackened death metalの中にもサブジャンルがあるので紹介する
Melodic black-death
blackened melodic death metalやmelodic blackened death metalと言われているらしい。ブラックメタルとヨーロッパのロマン主義にインスパイアされたメロディックデスメタルバンドってのがこのジャンル。しかし、他のブラックメタルと違う部分はメロディーと物語性の表現だ。つまりブラックメタル+メロデスってわけだな。メロデスの説明は最後にある
バンドの例:Dissection, Sacramentum, Embraced, Naglfar
War metal
このジャンルはwar black metalやbestial black metalと言われている。攻撃的・不協和的・混沌という特徴を持つサブジャンルだ。ロックハードジャーナリストのウルフ・リューディガーミュールマンが"rabid"(狂気じみてる)とか"hammering"(金槌的!みたいな感想かな?ギターの話ではないだろう)と言っているらしい。
バンドの例: Repulsion, Autopsy, Sarcófago
Brutal death metal
みんな大好きブルデス。Brutal death metalはメロディーや音色よりも重さ・速さ・複雑なリズムを重視するジャンルだ。リフの特徴は高速・ブリッジミュートを用いたパワーコード・単音と言われている。最速最凶
カンニバルコープスは日本でも有名なバンドだ
バンドの例: Cannibal Corpse, Dying Fetus, Suffocation, Skinless
Death-doom
ドゥームメタルの特徴であるスローテンポと悲観的な雰囲気と、デスメタルの深いデスボイスとダブルキックバスドラムを組み合わせたジャンルがこのジャンルだ。ヘルハンマーとケルティックフロストの初期の作品の影響を受け、1980年代後半に登場、1990年代には一般的になっている。
バンドの例:Winter, Disembowelment, Paradise Lost, Autopsy, Anathema, My Dying Bride
Funeral doom
Death-doomのサブジャンルとして、葬送歌(ダージ音楽)とDeath-doomを組み合わせたジャンルがこれだ。 非常に遅いテンポ、虚無感と絶望感を思い起こさせる雰囲気が特徴だ。エレキギターはひどく歪んでいる。またキーボードやシンセサイザーが表現する「夢のような」ダークな雰囲気を作り出す。ボーカルは哀しみに満ちた詠唱とグロウルで構成され、メインパートではないことが多い。
バンドの例:Mournful Congregation (Australia), Esoteric (United Kingdom), Evoken (United States), Funeral (Norway), Thergothon (Finland), and Skepticism (Finland)
Death 'n' roll
デスメタルのグロウルのボーカル、歪んでデチューンギターリフと1970年代のハードロック/ヘビーメタルの要素が組み合わさったジャンルだ。デスンロールってパンありそう
バンドの例:Entombed, Gorefest, Six Feet Under
Deathcore
お待たせしました、俺たちの青春デスコア
メタルコアの人気に伴い、メタルコアの特徴とデスメタルの特徴が組み合わさったのがデスコアだ。 Suicide SilenceやCarnifex, Salt the Woundがメタルコアとデスメタルを融合させた代表的なバンドだ。デスメタルの特徴である、ブラストビートを含む高速ドラム、ダウンチューニングされたギター、トレモロピッキング、グロウルボーカル、ハイピッチのスクリームとメタルコアのブレイクダウンが組み合わせられる。Decibelマガジンはこう述べている「Suffocation(※)のトレードマークの1つであるブレイクダウンは、メタルのサブジャンルであるデスコアを完全に(?)生み出した」。
wikiにスーサイが書いてあって嬉しいぞ
Deathgrind, goregrind and pornogrind
閲覧注意!下水注意!
グラインドコアの壮絶さ、速度、短さとデスメタルの複雑さを組み合わせたスタイルがこのジャンル。goregrindはゴアや法医病理学(?)というテーマに焦点を当てている。要するにグロと死体 pornogrindは性的でポルノなテーマを扱う。名前まんまだな
バンドの例:Brujeria, Cattle Decapitation, Cephalic Carnage, Pig Destroyer, Circle of Dead Children, Rotten Sound, Gut, Cock and Ball Torture
この動画はちっちゃい頃に見てずっと笑ってた
Deathrash
デススラッシュではない、デスラッシュだ!
death-thrashとも呼ばれるこのジャンルは、デスメタルの要素とスラッシュメタルを組み合わせたジャンルだ。このジャンルはバリ島で有名になり、ジャカルタでの観光開発に対する批判を集めた。wikiに突然この逸話出てきたんだけど、実話?
バンドの例:Grave, Mortification, The Crown, Incapacity, Darkane, Deathchain, Sepultura
Industrial death metal
インダストリアルミュージックとデスメタルを組み合わせたジャンル
これしか説明がなかった...
バンドの例:Fear Factory, Anaal Nathrakh, Autokrator, Meathook Seed
Melodic death metal
お待たせしました、メロデスです
Swedish death metalは Melodic death metalの先駆けと考えられている。しばしば「メロデス」と表現される。メロディックデスメタルはいくつかのデスメタルの特徴を融合させたヘビーメタルで、イギリスのヘビーメタルのニューウェーブに大きな影響を受けている。他のデスメタルと異なるポイントとして、グロウルの代わりにスクリーム、遅めのテンポ、多くのメロディーとたまに聞こえるクリーンボーカルがあげられる。
Carcassは1993年にHeartworkで最初のメロディックデスメタルのアルバムをリリースしたと言われているが以下のバンドがイェーテボリ(※)メタルサウンドのメロデスのパイオニアとして知られている。
バンドの例:In Flames, Dark Tranquillity, At the Gates
Arch Enemyももちろん好きだぜ
Slam death metal
ハードコアパンクの要素を取り入れている 、90年代のニューヨークのデスメタルから発展したマイクロジャンルがこいつだ。他のデスメタルとは対照的に、ギターソロとブラストビートを重要視していない。その代わりに、ミドルテンポ、ブレイクダウン、ブリッジミュートのリフ、ヒップホップ調のボーカルとドラムリズムを取り入れている。
バンドの例:Devourment, Cephalotripsy, Abominable Putridity
Symphonic death metal
シンフォニックデス!
クラシックミュージックの要素を取り入れたデスメタルがこいつだ。
バンドの例:Apocalypse, Septicflesh, Necronomicon, Children of Bodom, Haggard(2000's album)
ちなみにガキ使の笑ってはいけないで流れるSEではチルボドが使われている
Technical death metal
Technical death metalはtech-death, progressive death metalやprog-deathとも言われている。テクデスではダイナミックな曲構造(?)、変拍子、不規則なハーモニーとメロディーを採用している。Technical death metalやprogressive death metalと言われるバンドは、デスメタルの美しさとプログレッシブロック、ジャズ、クラシック音楽の要素を融合させる。technical death metalという語は、速さ、激しさ、複雑さを重視するバンドを説明するときに使用されることがあるが、progressive death metalとtechnical death metalの境界が明確にあるわけではない。略してテクデス、プログデスと言われるバンドの代表例を以下に示す。
バンドの例:Nile, Edge of Sanity, Opeth
クラシックミュージックの影響を受けたテクデスバンドの例として、Necrophagist, Spawn of Possessionがあげられる。デスメタルの先駆者であるDeathは、最後の年に彼らのスタイルをプログレッシブな方向へと洗練させた。ドイツのバンドのAtrocityのHallucinations (1990)とHuman (1991)はこのジャンルのアルバムである。このスタイルは他のバンドに大きな影響を与えた。ヨーロッパではGory BlisterやElectrocutionといったバンドをはじめとして、新しい流れを作った。ポーランドのバンドであるDecapitatedは、ヨーロッパの典型的な現代のテクニカルデスメタルとして認知さた。
テクデスについてはやたら解説が多かったな
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サブジャンルの紹介は以上だ。
代表的なバンドがまとまっているのはありがたいな
サブジャンルを全部暗記したら全部のバンドを聴け、聴くまで寝るな
最後にデスコアで紹介されていたCarnifexの名曲を貼っておく、2:03くらいの顔がデスコアの全てを体現しているのではないだろうか
では次回の記事で会おう